第5話 お、おしるこ

お鍋いっぱい 白玉がぷかぷかしてる


おしるこ


おばあちゃんが私の為に作ってくれた


お豆の味がちゃんとする


おしるこ


おばあちゃん あのね


怒られても怖くない ほんとに大好きな人


大人になっても 忘れない


おしるこは


おばあちゃんの味


 ※ ※ ※


 隣の県に住んでいた亡き祖母の家。

 遊びに行くのがとても楽しみで、私はかなりワガママをさせてもらいました。

 家では頑張っていい子していたので。

 リポビタンDをがぶ飲みしたり、障子に穴開けたり。

 父親に怒られるのは恐怖でしかなかったのですが、なぜかおばあちゃんに怒られても怖くなかったんです。不思議ですね。

 白玉のおしるこは、私が大好きなのを知っている祖母がよく作ってくれました。

 土地勘のないスーパーにおつかいに行かされ、ドキドキしたのもよい思い出です。

 何を買ったのかって?

 白玉です。

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