第33話 神界、創造神の間、片割れ探し
創造神の間につくと、
(メモリー、出てきて。)
とメモリーに呼び掛けた。すると、僕の神格が上がったことでメモリーの外見にも変化が生じていて、具体的に言うと大人の姿になっていた。そして、そこに座っていた居並ぶ創造神たちが跪いて、
「始祖神様、眷属メモリー様、貴方様方のお帰りをお待ちしておりました。お帰りなさいませ。こちらへどうぞ。」
と、僕がメモリーの次に作ったガイアという女神の創造神が言って、手を引いてすぐそこにある豪華に飾られた大きな椅子に導いて来たので、
「ガイア、イヴはどうなってるか把握できたか?」
と訊くと、
「いえ、それがまだ。おそらく邪神王、いえ、邪神の始祖の作った隔離結界の中にいるんだと思うんですけど、結界ですらも全く捉えられなくて。」
と伝えられたので、ん?と少し疑問に感じることがあったので、思考加速と並列思考、固有時間加速を使って少し考えると、
「逆転の発想をしてみたらどうだ?邪神の始祖が作ったんじゃなくて、あいつ自身が決壊を構築して隠れているって。そうじゃないと説明がつかないだろ。だから、任せてくれ。」
と言うと、
「なるほど。あの方の作った結界は私たちでは絶対に探知できませんね。あなたの作った結界と同じく。それだえ、お願いしてもよろしいでしょうか。始祖神様。」
と言って、深々と頭を下げてきたので、
「『隔離探知』」
と言って、スキルを起動し、魔界とこちらの世界両方を範囲にして、探知してみると、僕の転生した世界よりさらにエネルギーの高い、魔力はあっても全く変動のない世界の4次元空間に、始原神気による結界と、それに向かって殺到する邪神たちの姿を探知したので、
「見つけた。時間の素行が不可能な世界みたいだから、今すぐいかないとまずそうだ。行ってくる。」
と言って、
「わかりました。行ってらっしゃいませ。」
という返事を聞きながら、メモリーに、
「いくぞ。」
と言って、メモリーの
「わかってる!」
という返事を聞いて、ともに瞬間移動でそこに向かった。
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