23日間、謎の植物観察日記

空本 青大

8/9【金】晴れ―1日目―

自由研究のために昆虫採集しようと、近くの大きい公園に行った。


虫が集まりそうな林に行ったら、おじいちゃんが木に寄りかかって座ってた。


なんか辛そうだったから、声をかけたらなにか飲み物が欲しいって。


だからボクは、肩にかけていた水筒のフタを開け、麦茶をフタのコップに注いだ。


おじいちゃんに渡すと、ゴクゴクと勢いよく飲み干しちゃった。


ありがとうってお礼を言ったあと、ポケットからなにかのタネ?を取り出して、


ボクの手のひらに握らせてきた。


大事に育てれば君の願いを叶えてくれるよって言われた。


あとはこの説明書を読みながら育てなさいって、小さくたたまれた紙を渡された。


渡されたときうっかり紙を落としちゃって、拾ってからおじいちゃんの方を見たんだ。


でもそこにはもう誰もいなくなってて。


あれ?ってなったけど、もうタネのほうに興味津々でまぁいっかってなった。


もう虫にも興味を失くしちゃって、自由研究は今日からを育てて観察してみることにした。


ようし、ここの土を少し貰って、帰りに100円ショップで鉢を買おうっと。


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