第4話 母よ……温かさが欲しかった
あのね、実際実家を頼るかどうかは別として
心情として……
『どうしても居ずらくなったらここに帰っておいで』
という最後の命綱があれば、私が中古の家を買うことも
なかったろうにと思う。
まぁ、職の無い無職の55才娘になんて出戻ってほしくはないわな。
それは分かる。
だから恨む筋合いではないと思うが、一言温かさがほしかったな。
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