第11話〈06-オーバーオーメンズ-〉
※お祓い済みかつ息抜き回かも知れません。
我々は心霊確認班。
この世には様々な事情が交錯し、パラレルワールドのような事象が巻き起こる。
ただ一つ言えるのは、我々の世界はたった一つだけということ。
と。
◎気取らないでくれよ
今日も避けられぬ懐疑で仕事を終えてきた。
この仕事を理由に高校生活で「あっ、こいつやばそう」と判断した相手との誘いも断れるので
都内だからと油断した。
それと前に連れとオールで歌ったからかその反動で一人カラオケがやりたくなった。
友達はいる。
兄やジムでの関係も好きではあるが、やっぱり同世代がいい。
けれど一人で居たい時間を大切にしたい。
地上波やネットでの仕事は疲れるのに、試合じゃ今は勝ててるけど次勝てるかは分からない。
暗い事ばかり起こる現実も嫌だし。
「それでは一曲歌ってしまいましょう!
ここは兄の力でCD化か、俺の力でサブスク化かを試してみたい。
問題は作曲者が欲しいところだ。 ファイトマネーで採用したい。
最も楽器は持っていて練習しているが思う通りにメロディが作れない現状。 そんなこともあってここで歌うのさ。
不吉な予感 的中するはずが
相手はそう 呪い耐性
対戦カードを眺めては 俺の生まれ それすら
黒い六の数字から 滲み出す
不穏と不眠
是非 奴に押し付けたい
不満だが 俺も 我慢はしてるの
吐き出せない事実で
あんた今日も 歩くその道の先
棒に注意よ 裏面から 手が 差し招いてるから
我ながら良い歌詞が書けた。
いつのまにか熱が入って異様な空間が部屋に充満している。
中性的で、ある程度筋肉を鍛えた俺でもバンドマンとかやれば文化祭でモテたりするのかな。
その日に試合がないといいなと思いながら友達から連絡が入った。
さっ、そっちへ遊びにいくか。
この物語は、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます