0814 コロナ禍が終わって戦争がはじまる

オリンピックや野外フェスや阿波踊りの光景をニュースで見ると、コロナ禍はもう過ぎたんだな、という印象。一方で、あいかわらず新型コロナ感染はおさまっていないし、うちは老母がたいへん神経質になっているので外出時はマスク、手指消毒、必要でないかぎりは極力外出避ける、というのがあたりまえの日常として定着している。

 自分も年齢的には隠居してても不自然ではないので、とくに不自由も感じない。

 ニュースでは、戦争も多くなってるかな。国際情勢にくわしい方々は世界中のそこかしこでずーっと紛争は起きていたし、だからウクライナやガザだけがやけに大きく取り上げられて、ネット上でも炎上ネタになるのが、日本人の平和ボケのあらわれのように見えていたりするそうですが。

 平和ボケでいられる幸運をかみしめている日本人は多いのかもしれないし。

 欧州では選挙で極右と呼ばれる勢力が議席数を伸ばし、アメリカの大統領選挙でも移民対策が目玉政策として持ち上げられ、欧米、むかしふうにいうなら西側先進諸国ですね、なんかもうなりふりかまっていられないくらい、これ以上こっちに来ないで! な叫びが聞こえてくる。難民が侵略者に見えてくる現実。

 そして、ふと、思うのは、あのコロナ禍では、公然と国境を閉じることができていた。あれは、考えようによっては、神がくれた休み時間だったのではないか。ひきこもりを余儀なくされ、新型コロナウィルスによって大勢の死者も出た暗い一時期ではあったが、国境を閉じることはできたのだ。

 なにかそんなことを考えてしまうお盆。エアコンをつけて涼しい部屋にひきこもり、インターネットでニュースをみながらすずろに思う世界情勢。

 平和ボケここに極まれり。

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