第17話

 おばあさんが河童に近付いていきます。

 当代の山神が警戒の色を滲ませました。


「お前……」


 一歩一歩、おばあさんが若返っていきます。


 白髪が薄桃色へ、肌は瑞々しく張っていくのです。


 そして頭部に伸びる白磁の角。


「鬼か」

「姫と呼びな」

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