殿さまの日

「殿さまの日」★★★★★★★★☆☆

〇収録「殿さまの日」


〇評価(10点満点)

 アイデア:4(5点満点)

 文章  :4(5点満点)

 合計  :8


〇あらすじ

 江戸時代。ある外様大名の「殿さま」。その一日が淡々と、淡々と綴られる……


〇寸評

 大名の一日を淡々と描くというアイデアがよい。

 外様大名という、感情を押し殺して生きねばならない存在を描写するのに、星新一の文章はぴったり。

 正室と側室の関係など、いまから見れば変わった風習が、淡々と描かれることでその奇異が浮き彫りになりつつ、それを受け入れて生きねばならない人々の悲哀といったものを深く感じさせた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る