前のエピソード――「手紙」★★★★★★★★★★

〇評価平均（10点満点）

　アイデア：2.91（５点満点）

　文章　　：3.27（５点満点）

　合計　　：6.18

〇個別評価

№　タイトル　評価(アイデア・文章)

495　おみそれ社会　8(4・4)

496　女難の季節　5(3・2)

497　ねずみ小僧六世　5(2・3)

498　キューピッド　4(2・2)

499　牧場都市　10(5・5)

500　はだかの部屋　5(2・3)

501　手紙　10(5・5)

502　回復　5(2・3)

503　古代の神々　6(3・3)

504　殺意の家　4(2・2)

505　ああ祖国よ　6(2・4)

〇寸評

　作品数が少ない中で、10点満点がふたつあったので、作品集としての評価が高くなった。

　しかし、アイデアに工夫の足りない話も多く、ちょっと初心者にはおすすめできない。

　「牧場都市」と「手紙」は、ぜひ読んでもらいたいのだが。

　余談だが、この短編集に収録されている作品は、狭義の意味でショートショートと呼ぶのはむずかしいように思う。というか、中後期の星の作品はだいたい、ショートショートとは呼べない作品が多い。

　そういう意味で、『星新一ショートショート1001』というタイトルは、看板に多少の問題がないわけではない。どうであろうか、1000編のうち、ショートショートと呼べるのは、３分の１ぐらいではなかろうか。まあ、ショートショートであろうが、短編であろうが、そういう形式に大した意味があるわけではないが。要は、おもしろいか、そうでないかだけだ。ただ、それだけ。