「ゆきとどいた生活」★★★★★★★★☆☆

〇収録「ボッコちゃん」


〇評価(10点満点)

 アイデア:4(5点満点)

 文章  :4(5点満点)

 合計  :8


〇あらすじ

 進んだ科学技術。テール氏もゆきとどいた生活を送っていたが……


〇寸評

 人気のある作品のため、評価点が辛いとお思いの方もいよう。

 アイデア、文章ともに、5に近い4とした結果、評価は8となった。

 この作品が書かれた時代からすれば、夢のような未来の話であるが、現在を生きる我々からすると、技術的に不可能とは言えない生活であり、一部分についてはすでに描写よりも進歩している。

 そういう点から、細かいところに「古臭さ」を感じざるを得ず、8という評価になった。

 その「古臭さ」が文章に冗長性をもたらして、星の意図した効果を損ねているように思う。

 本来(書かれた当時)は、散文詩的なうつくしさをもった傑作だったが、時代の移り変わりにやや負けている。

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