小説の書き方 語尾

 文末の文字についてです。例を出しますが、同じ文字が続くと読み難くなります。


×綺理華が両耳を押さえて叫んでいた。槇志と詩弦もそれぞれに頭を抱えていた。

 ただひとり夏生だけが自分に酔ったように歌い――いや、わめきつづけていた。

 いい加減蹴倒そうと、槇志が足を上げかけたその瞬間、ふいに空を切って何かが飛んできた。


×綺理華が両耳を押さえて叫んでいる。槇志と詩弦もそれぞれに頭を抱えている。

 ただひとり夏生だけが自分に酔ったように歌い――いや、わめきつづけている。

 いい加減蹴倒そうと、槇志が足を上げかけたその瞬間、ふいに空を切って何かが飛んできる。


○綺理華が両耳を押さえて叫ぶ。槇志と詩弦もそれぞれに頭を抱えていた。

 ただひとり夏生だけが自分に酔ったように歌い――いや、わめきつづけている。

 いい加減蹴倒そうと、槇志が足を上げかけたその瞬間、ふいに空を切って何かが飛んできた。


 内容は変わっていないのですが、一番下のように書くことで読み手の印象が変化します。

 ただし、あえて同じように続けることで強調するなど、場面によってはアリです。

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