第39話 PANTA 『2002 NAKED TOUR LIVE AT THE DOORS 15-16 JUNE 2002』

 これは、2002年の『NAKED TOUR』の最終公演である2002年6月15日、16日の初台ドアーズでのライブを収録したライブアルバムです(2枚組)。ライブをほぼ完全収録したライブアルバムは、PANTAにとっては初ですね。メンバーは、ロケットマツ(キーボード他)、阿部美緒さん(バイオリン)、金井太郎さん(ギター)、菅逸朗さん(パーカッション)、そしてゲストに石間秀機さん(シターラ)です。あの伝説のフラワートラヴェリンバンドのメンバーだった石間さんを見る事が出来て感激した記憶があります。(この時のライブは見に行きました)


 オープニングは、1993年の『NAKED』にて初収録された『J』。幼い日の想い出を歌った曲で、ライブでは以前から歌われていますが、やはりアコースティックギターだけの演奏がいいですね。続く『少年のつぶやき』も『NAKED』に収録されていますが、心に染みる様ないい曲ですね。『NAKED』では松井亜由美さんがバイオリンを弾いていましたが、今回は阿部美緒さんのバイオリンです。甲乙つけがたい、いい演奏だなと。


 以降は、アルバム『波紋の上の球体』に収録されているナンバーが続きます。決して悪くはないんだけど、何かが足りない気がするんですよね。自分の中では、未だに答えは出てきません。アコースティックだからという理由ではないのは、わかっているんですけれど。


 そしてアルバムの前半のラストは、映画『天使に見捨てられた夜』の主題歌である『雨の化石』。CDシングルも発売された曲です。1999年に発売されたシングルですが、シングルの発売は1982年の『渚にて』以来の事です。ライブで演奏されたのは、あまり多くないので、こうしてライブ音源が発売されるのは嬉しいものです。しかも石間秀機さんが参加しているので、レア度は高いです。ライブバージョンはなかったので、シングルバージョンを。


 https://www.youtube.com/watch?v=I1AOxg6lfOM


 そしてDISC2は、今まで音源化はされていなかったけれど、PANTAにとって重要な曲でもある『氷川丸』から始まります。数奇な運命を辿って来た船である氷川丸は、病院船として使用されていた時代、従軍看護婦だったPANTAの母親が、戦後に氷川丸に乗って命からがら帰国したといいます。そんな思い入れのあるテーマだけに、演奏には気合が入っている気がします。


 https://www.youtube.com/watch?v=22P3SxnhICk


 そして『マラッカ』、『R☆E☆D』といった人気曲で盛り上がり、『波紋の上の球体』で幕を閉じます。アンコールは頭脳警察のナンバーが続くという嬉しいサプライズも。『詩人の末路』でライブが終了するは珍しいかと。


 バンドスタイルの様な疾走感や迫力は欠けていたかもしれませんが、これはこれでありかなとは思います。今となっては、ライブアルバムが発売されただけでありがたい事だなと。


 余談ですが、2007年5月27日に、NACK5(FM埼玉)にて、PANTAがパーソナリティを務めた『命の船 病院船氷川丸』というドキュメンタリー番組が放送されたそうです。氷川丸の船内で起こった悲劇等、氷川丸の歴史を追及していた番組らしいですが、聞いてみたかったなぁ。


『天使に見捨てられた夜』って、どういう映画だったのかと、今更ながら気になってDVDとか売られているか検索したところ、出てきたのは法外な値段ばかり。あの、なんとかOFFでも高額な値段がついているのだから、かなりレアものになっているみたいです。何でだろう?再販の可能性がないからかな?

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