「風見さんからはさっさと逃げよう」協力者:瑠唯
「それではみなさん、さようなら」
「「「さようなら」」」
帰りのHRが終わり、さっさと帰ろうとする。
まぁ、しかし。毎度毎度下校の時間になるとやって来る災害がある。
そう、風見さんである。
いつものことだが、俺はさっさと帰って全く傷つけられていないが擦り減った精神をクルスに癒してもらいたい。
しかし、ここで障害になってくるのが風見さん。
しかし、今日は瑠唯がいる。
「あ、深崎くん!一緒にかえ……」
「玲牙、帰るぞ」
「おっけ、瑠唯」
風見さんは俺と瑠唯の会話で撒く。
無視だ、無視。俺に勝手についてこようとする虫は無視。
クルスに変な心配をさせたくない。
いや、クルスは俺のことを100分かっているから、俺がクルス大好きで浮気なんてすることがないことを分かってくれるんだろうが、無駄な心配といえど、絶対にさせたくない。クルスの俺の理解度と言えば最近のハイライトは間違いなく、先週の弁当のチョイスだろう。なにせ……
作者:ここからしばらく惚気るのでcut
ということで、俺の嫁であるクルスは最高ということだ。理解したか。
ということでそんなクルスにすぐに会いたい。帰ろう。
「……玲牙、もうそろいいんじゃね?」
「そうかね?」
「いいだろ」
俺は静かに
「んじゃ、瑠唯、また明日」
「今日の夜もゆるの配信があるから。モデレーターの仕事はちゃんとしてくれよ」
「分かってるって」
俺は瑠唯と別れ、駆け足気味で家に向かう。
ああ、早く会いたい。
とりあえず帰ったら、背中を見せたクルスをギュッとする。
そして吸う。
クルス吸いである。
猫吸いと同じである。
尊いものは、吸うと御利益があるものだ。
ストレス解消にもなる。
ということで、早々に家の前に着いた俺は戸を開ける。
そこにいたのは。
「おかえり、玲牙。ごはんにする?お風呂にする?それとも……」
「わたし?」
「クルス一択」
俺はクルスを抱きしめ、髪を吸う。
ふぅ……
よし、ストレス解消。
「ふふっ、夕食を作るからちょっと待ってくれる?」
「ああ、分かった」
⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔
そして夕食を食べ終え、俺たちはリビングに備え付けてあるディスプレイを付けて、その配信を待機する。
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『ゆるちわ~、待機してくれた人たちありがと~』
そう、緩坂 彩音の配信である。
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次回は……どうしよ。
久しぶりに初回の辺りを確認したらキャラがぶれてる節があって「ああ……」ってなった。
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