クレイジーカード

西の横綱と繋がる関門トンネル

クレイジーカード　ＣＲＡＺＹＣＡＲＤ

遷都竜とマイヨ・ジョーヌ

遷都竜、努力の才人。黄金の左と呼ばれた秘技で

金星に願いを込めた選手人生。西の横綱。

……現在は、競輪狂い？

そんな……天才も誘惑に負けるのか？

父ちゃんは言ってた、山口には競輪はないから

父ちゃん、関門海峡を越えてくるって。

くだらない冗談はいいとして、

スマートフォンがあれば車券が３０秒で買える時代。

初登場の時は競艇の協定を結ぶくらいにドハマりで

ぼくに１号艇（白い衣装）のキーホルダーを

二艘貸してくれたエピソードも色鮮やかだ。

基本的に競艇も競輪も選手がまとう色は同じだけど

競輪は７８９番目の選手も居るから

「１：白」「２：黒」「３：赤」「４：青」「５：黄」

「６：緑」「７：橙」「８：桃」「９：紫」

ツールドフランスの栄光のユニフォームは

マイヨ・ジョーヌと呼ばれ色は「黄」色。

「５：黄」に親近感が湧く展開だが

競輪のエースナンバーが「５」番という訳でもなさそうだ。

ぼくは無論、車券を買ったりできないし

微塵も的中する予感がしない。

どうしてオトナたちは、こんな数字合わせに夢中になれるのだろう？

ウィキペディア（Ｗｉｋｉｐｅｄｉａ）にあったけど

「６：緑」は最弱の選手に任されたポジションで９台編成の時に

「４：青」「６：緑」「８：桃」が絡むと高いから

ファンからはヨーロッパって語呂合わせで親しまれているらしい。

競艇狂いの、競輪ドハマりの父ちゃんを持つ

超・純朴野球少年の、勝良依央利　１３歳。

ぼくたちの真剣プレーで、賭博なんてしないでよ！