聲:ハナビの轟きとセミの嘶き

クレイジーカード CRAZYCARD

生命の大輪ING(タイリング)


安住さんが小4の時、しきりに「セミハナ」という熟語を僕に語って聞かせた。

「セミハナ」=「蝉花」

セミの寿命は短いけど、花火の寿命はもっと短いよって。

確かにそうだ、刹那の大輪。

今年の下郷の「ふしのまつり」の打上花火は短命というより淡泊といった印象。

遠くで轟音がしたと思ったら止んで

又もや轟音が聴こえたら、直ぐに止んで……。


しばらく、コロナで中止三昧だったから

厄災祓いで盛大に「ドーン!」と行くのかと思いきや

枯れ木も山の賑わいとでも言いたげに、なおざりに、いえ、おざなりに

おためごかしの二十分間。短命OF短命とはこのことか?


夕刻。遠くでセミが啼いている。

轟きと言うよりは、いななきと言った具合か。

嘶き=いななき。

聲の終わりが、花火の火花のようで切ない。


僕に文学の才能はないが

あれから三年、読書は賭け替えのない趣味に昇華した。

先月も名著を三冊。著作権の関係上

もじることすらしないけど

本屋大賞のアレ、くらいは情報開示しておこうか。

貸してくれたのは、我らが安住絢香嬢。

安住さんと話し合って決めたこと

固有名詞に頼らずに、話題を展開していこうって。

(言うは易く行うは難し)


「セミハナ=蝉花」安住さんは、三年の猶予で

その先にどんな光りを灯したのだろう?

全ての手記の読者になりたい!

下郷読書CLUBの会員No.001として

女流作家:安住絢香の全貌を余すところなく追い掛けていくんだ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る