雑草と花

道端に咲く雑草のよう


どこにでもあって


必要とされてなくて


踏まれても気づかれることすらない


雑草の命など


そもそも気に留められていない


視界に入っても見えない


けれど


だれのためでもない


自分のために ひっそりと


控えめな美しい花を咲かせている



道端に咲く雑草も


太陽の光を求めて


懸命に生きている


それなのに誰かに縋ることが


まるで弱さの証拠のように考えられている世界


他人のために生きる


他人のために自分を与えることが美徳とされている世界


静かに ひっそりとでいい


自分のために


自分の美しい花を


胸を張って咲かせていきたい

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