第11話。大人の本。
たまたま寄ったレンタル店で、『大人の本』なるカプセルトイを見つけた。小指の爪程の見本も貼られている。この写真の女性、好みだ。思わず周囲を確認する。よし、回そう。
『ガチャガチャ…ポン!』
あれ?
出てきたカプセルを開けると、中身は空っぽだ。…………いや、よく見ると。小指の爪程の何かがある。小指の爪で突いてみると、ペラペラと捲れる。確かに本だ。なる程、見本と同じ原寸大。これは当たりだ!
中綴じを開けるのに失敗して、その日は夜しか眠れなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます