第71話 七十一番札所・弥谷寺

 🪷 のかばん 初めて持った つまが言う 『ナニコレ!? めっちゃ重いやんけーッ!』


 🪷 軽やかに 階段登る の後ろ 『もう、やめよう』と 弱音吐くつま


 ( * ॑꒳ ॑*)ノ⌒🧳)`ω゜) 依道、心の短歌……



 本日、六つ目のお寺は七十一番札所・弥谷寺です。

 こちらのお寺様、仁王門から大師堂まで、石段が400段 (ちなみに、本堂までなら540段♡) もあるのですが、裏参道有料道を使うと、400段の石段が、たったの120段で済むのです。

 ということで、私たちはお金を支払って裏参道有料道を登りました。

 が、それでも本堂まで行くとなれば、260段の石段を登らなければなりません。(大師堂までなら120段♡)

 階段を登る前から、ちょっとうんざりしていた私に、夫がここに来て初めて (納経帳×2・数珠×2・お賽銭・線香などが入った) 私のショルダーバッグを持ってくれると言ってくれました。

 やったぁー!と、私は肩に食い込むそのショルダーバッグを夫に手渡します。

 そのそのかばんを受け取った瞬間、夫は『何じゃこりゃ!? めっちゃ重いやんけーッ!?』と。


 (#・∀・)ピクッ… そりゃあ、『あなたの分の荷物』が『全部』入ってますからね。


 背負った甲羅を脱ぎ捨てた某マンガの主人公のように、すっかり身軽になった私は軽やかに階段を登ります。

 そんな私に対し、初めての修行 (?) にすっかりヘロヘロになってしまった夫。

 手すりに縋りながら『もう、本堂まで行くのやめよう……』と、弱気なことを言い出してしまいました。


 (# ^ ω^)ビキビキ… 私は今まで、その荷物を持ってお参りしていたんだよ?

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