第62話 六十二番札所・宝寿寺

 🪷 先達が 打ち鳴らす『りん』 耳に付き リズム乱され 音痴心経


 (*˘ーωー˘*)ウーン… 依道、心の短歌……



 次にやって来たのはとても足に優しいお寺、六十二番札所・宝寿寺ほうじゅじです。

 本堂前で気持ち良さそうに般若心経を唱え始めた我が夫。

 読経も中盤に差し掛かったその時、紺色の作務衣さむえを身につけた先達せんだつと思しき巡礼者さんが現れて、夫の隣に立つと携帯用のりんを威勢よく打ち鳴らしながら、只者ではないと思わせるような、とても深みのある般若心経を唱え始めました。

 夫は、リンリンと鳴らされる鈴 (持鈴じれいというらしい) と、先達さんの深みのある般若心経に、すっかりペースを乱されておりました。


Ω\(´-ω-`)チ─ン 隣に歌(お経)の上手い人がいると、夫の音痴が際立っていて、ちょっと可哀想になりました。

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