136. 『銀青のプルースト』2巻
前巻の感想はこちら。
★115. 『銀青のプルースト』1巻
https://kakuyomu.jp/works/16818093082496331620/episodes/16818792435952622547
◆『銀青のプルースト』(2)えもふう
以前から萌花にアプローチをかける
本人が登場しないにもかかわらず、和希の存在感を強く印象づける描写力が素晴らしい第7話でした。
第8話はそんな和希サイドの様子から。彼女! 彼女ですよ! お母さんの観察力と思慮深さ、そして思いやりが胸に沁みます。
そして前巻で和希に処されたタクヤ。ほんま思考が終わっとんな……しかし絡んだ相手が悪かった! ハナ、グッジョブ。タクヤはもうずっと寝てていいよ!
第9話。和希と萌花の日常パート癒されるんじゃあ~。おいちゃんとのやり取りから伝わってくる萌花の人柄。顔芸お嬢様の百面相は銀プルの必須要素じゃけん。
駄菓子屋でも発揮される和希のおもしれー女っぷり。マイケル買い! 居合わせたマナも真面目(?)に家業を手伝ったり、お茶目な一面を見せてくれたりと、血の通った人物造形が真に迫ります。
大漁おやつタイム。和希のドヤ顔→即落ちは萌花と一緒に爆笑しました。もっと好きなのはその後の「おもしろくないもん」の表情ですね。キュンとしてしまいます。ずっと二人で仲良くしていてほしい……!
第10話。冒頭和希の一人ノリツッコミに少女漫画のギャグパートみを感じる。好き。5分後は早えーよ! まーたヒロインがしちゃいけない顔してるし(笑)。和希は孤高()だけど萌花は特別。フミちゃんはクールに去るぜ……!
第11話。萌花のテスト用紙見た和希の形相よ。先生も猫派だ←やさしい! 萌花ん家でお勉強会。随分マッチョなソファーっすね。和希とハナは水と油。萌花はしんどいとき茶化したり笑ったりしますよね……。
第12・13話で開示される萌花の過去は、筆舌に尽くし難いものでした。自分一人生かすのも大変だったはずのハナ、一言一言の重みがのしかかってきます。萌花の「分からん」に胸が締めつけられます。
回想開けて現在。和希の明るさと純粋さが萌花を救ってくれることを切に願いつつ。
描き下ろしカット「ifの世界」は切なすぎますって……!(泣)
第14話。和希ってもしかしてお父さん似なのでは? との疑惑が持ち上がる夫婦のやり取り。このオジサマおもしれー男すぎるだろ(笑)。娘も交えた次話での会話も笑えます。
祭り会場の萌花、幼い自分を幻視して沈む様子がつらい……。和希にも知ってほしい気持ちと、知ってしまったら――という気持ちとの板挟み。花火が照らす皆の笑顔。善き人も、そうでない人も、どうか幸あれ。
第15・16話では和希と萌花の間に横たわる決定的な隔絶が浮き彫りになります。詳しくは書かないというか、書けない……つらすぎて……。狙った効果かはわかりませんが、取り残された和希の服装が喪服に見えるのがまた。待て次巻。
ラストにも登場したハナの読書癖は作者様譲り……? 裏表紙、異父兄妹どちらもタッパあるなぁ。ハナが一瞬半ケツに見えた私は心が汚れている(自白)。
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