家庭菜園初心者ですが、品種の異なる2本のトマトの苗を育てます!

蘭野 裕

第1話 通販で注文した苗が届く

 カゴメの通販で、トマトの苗と土のセットが2組、大きなダンボール箱に入って届きました。5月16日のことです。

 2本の苗はそれぞれ、小さなビニール製の鉢状のカップに入って、鉢には品種の名前が記された札がさしてあります。


「あまるん」という品種と「ぷるるん」という品種です。

 あまるんは甘味が強い。ぷるるんは皮が柔らかい。という特長があるそうです。


 セットの「トマトの土」は袋入りで、プランターに移さなくても袋のまま苗を育てられるそうです。苗が2本ですから勿論、土も2袋あります。

 

 さっそく苗を「トマトの土」に植えてみましょう。

 まず袋の底を地面に軽く打ちつけて平らにし、袋の上辺を切り開けたら袋のふちを外側に数回折り返します。

 袋のふちと土の表面が楕円形になります。この楕円の真ん中に苗を植えるわけです。


 まず「あまるん」の番です。

 苗をビニールカップから取り出すまえに土に同程度の深さの穴をあけました。

 カップをゆるめて、苗をサッと移植……するはずが、カップから苗を出すときに根の先端を含む土の塊が上下半々に割れてしまいました。どうしよう!


 慌てて苗を土の穴に植えつけ、とれてしまった土の塊と、穴を掘るときに周りに除けた土を苗の根元に被せました。

 新しい根が早く伸びて土に馴染むことを祈るばかりです。


 次の「ぷるるん」のときはより慎重に、ビニールカップに鋏でさっきより深く切り込みを入れて苗を取り出しました。

 土に植えつけて一安心。

 

 両方ともたっぷり水を与え、間違えないように品種名を記した札を土に差しました。

 あまるん、ぷるるん、元気に育ってね!

 

 一息ついて改めて説明書を見てみると、トマト栽培のコミュニティや、栽培サポートアプリが存在するとのこと。

 登録にあたって、苗に名前をつけることになりました。


 令和6年なので、あまるんは「あまるんr6」、同様にぷるるんは「ぷるるんr6」です。

凝った名前をつける気ゼロですね。


 そのとき、苗をカップから取り出す正しい手順をネットで知りました。

 逆さにして苗を指で優しく挟み、カップを外す、とのこと。


 説明書を先に熟読すれば良かった。



(続く)

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