Heavenly Blueへの応援コメント
都会の混濁のなかで、故郷の閉塞のなかで、彰人さんの想いの清冽さが切なかったです。人混みに紛れてしまえば逃げられるけれど、届かなくなってしまうものもあるのですよね……ラストの眩さに救われました。有り難うございました。
作者からの返信
故郷を離れても、都会に身を潜めてみても、相手を想う気持ちだけは手放せず、何を見ても相手の事を思い出してしまう。自分の気持ちからは決して逃れられない。
そういうお話になっていたら良いなと思います。
想いを「清冽」とおっしゃっていただいて、主人公が救われた気持ちになりました。
とても嬉しいです。どうもありがとうございました。
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ファンタジーを成立させるのは、細やかなディテール。もはや同性の色恋はファンタジーではないのかもしれませんが、それでも現実的に生きていると感じさせるだけのリアリティを持って描かれたからこそ、この想いを単なるホモフォビアなどで否定したらいかんだろうと。いや、私は恐怖症ではないですし、むしろ恐怖症の人こそ「君、素質あるよ」だと思っているんですがw
ただ、もしかしたら、「俺」は性的に未分化なまま、一番大切にしたいと思えるような時を過ごせた相手に、恋してた、と思い込んでしまった可能性もあるかと。
性別なんかどうでもよくて、けれどあの時の気持ちを少しでも再現しようとすれば、そちらに走るしかないと思い込んでしまったのではないか。
そんなふうに現実と照らし合わせてみると意地悪く考えてしまう自分もいるんですが、けれどもAからHへの想いと、HからAへの想いは、イコールだったのではないか。そんな風に思いたい自分も、確かにここにあります。
君のいる場所が、僕の幸せの場所だから。
通念や思い込み、常識などで描こうとしたって、どうせ茶色く似て非なる絵しか描けないのであれば、純粋な気持ちだけで君の鮮やかな青を描きたい。それが正しく、そしてそうなる可能性のあることを、微笑ましく思いました。
ご馳走様でした、大変美味しゅうございました!
作者からの返信
めっちゃちゃんと読んでくださってありがとうございます、いや、なんかもう、うちオメガバースもありますよ(すいません照れ隠しです)
「君、素質あるよ」は凄い分かります。
性的志向って興味の無い人によっては「どうでもいい」話なんですよね。素質というか、心に何か引っかかるからこそ恐怖する、は正直ありそうですよね。
性的に未分化→大切な人の属していたカテゴリー(男性)を嗜好だと思い込んだ、もありそうなお話だなと思います。
逆に、ちょっとしたきっかけで性的志向が変わっちゃったなんてのも良くある話ですよね。
人間のアイデンティティって意外とふわふわしたものの様に思います。
特に感受性の高い時期に影響されたものが、嗜好を形作るのは自然なことかなと。
AとHの気持ちが同じだったのかはあえて明言しませんが、「二人の人生はこれからも続くんだな」と思ってもらえるお話になっていたら嬉しいです。
丁寧に読んでいただいてありがとうございました。
お粗末様でございます。
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コメント失礼します。
上野、御徒町は仕事でよく行くので、ある意味、懐かしいというか、ホームというか……とにかく、あのあたりの猥雑な雰囲気がよく出ていると感じました。
それと「綺麗」な茨城との対比、母親に対する鬱陶しさと優しさ、晴彦への屈折した愛情とまっすぐな恋慕、すべてが面白かったです。
ではではノシ
作者からの返信
コメントありがとうございます。
「綺麗」の対比物として御徒町を上げてしまった事に申し訳なさを感じつつ書いていたのですが、「猥雑」という言葉にとてもしっくり来てしまいました。
上野も御徒町も、ちょっと一本通りを入ると雰囲気が変わったりして面白いですよね。
あの辺の、観光とビジネスライクと卑猥さがうまい具合に混在している感じが、個人的にはとても好きです。
主人公の母親に対する気持ちを汲んでいただいてありがとうございました。
彼が決して故郷や家族を憎んでいた訳では無いことが伝わっていましたら幸いです。
ご拝読どうもありがとうございました。
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御徒町の描写のなんとリアルなことか……!
茨城のすいかはおいしいですよね。
東京と茨城の空気感の違いがまた的確で、情景が目に浮かぶようでした。
確かにカミングアウトはとても勇気が必要ですよね。ましてや閉鎖的な田舎においては。
彰人が東京をめざしたのは必然だったのでしょう。
そしてラスト、ふたりの縁がそのまま途切れずつながっていて本当によかったです。
タイトルもあいまってとても素敵な作品でした。
縦縞さん、ありがとうございました。
作者からの返信
御徒町描写出来てましたか……!空気悪いとか言ってすみませんの気持ちでいっぱいです汗
昔の仕事で取引先が結構ありまして、私も懐かしく思いながら書いていました。
主人公の故郷もきっと美しくてとても良い所なんですが、マイノリティとして暮らすには難しかったのかなと。
ラストも汲んでいただいてありがとうございます。タイトルも凄く悩んだので、とても嬉しいです。
ご拝読ありがとうございました。
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序盤、現在の東京と田舎の記憶が交互に語られて、
どんどん引き込まれました。
「あの頃の気持ちには、何も敵わなかった」という主人公の心境、よくわかります。
あのとき、あれ以上の時はない、そんな記憶ってありますよね。
切なく、懐かしく、しかも希望のあるストーリー、
ありがとうございました。
作者からの返信
こんばんは。
どんなに今が幸せでも、思い出してしまう記憶ってありますよね。
故郷の田舎は主人公にとってとても居づらい場所であると同時に、かけがえのない思い出の場所でもあります。
希望のあるストーリーと仰っていただけてとても嬉しいです。
ご拝読ありがとうございました。
編集済
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駅のホームでの再会は、君の名は。のラストシーンを思い出すような躍動感と疾走感──
サラダボウルとすり鉢が、都会と田舎のあれこれを全部放り込んで混ぜ合わせたような、鬱陶しくも離れられない、そんな空気感を象徴しているようで、心にひとつずっと浮かんでおりました。
すり鉢で朝顔の花びらを擂り潰して顔料に使うという発想が、人柄をとてもよく表しているような印象です。
概念に囚われないと生きていけない人が、未だもって多いということに、彼らのような人たちのみならず、あたしのような変人も生きにくさを感じます。
夏の暑い空の下、彼らの再会は新しい物語を紡いでいくと、確信に似た思いの読後感でした✨
素敵な物語ありがとうございます✨
作者からの返信
ご感想とレビューまでいただいて大変恐縮ですありがとうございます……!
勉強不足ゆえ君の名は。を観ていないのですが、抑えきれない気持ちを疾走感で表現出来ていたらとても嬉しいです。
すり鉢のシーンはお気に入りです笑
このご時世でもまだ多様性を認められない人は居るもので、趣味嗜好にせよライフスタイルにせよ、普通から外れてしまうとどうしても生きづらくなってしまいますよね。
中々解決の糸口が見つからない問題ではありますが、せめて一人一人が自分の気持ちを大切にできる場所があれば良いな、と思いながら書いた次第です。
ご拝読ありがとうございました。
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縦縞ヨリ様、はじめまして。太刀山いめと申します。
作品初めて拝読致しました。私、以前東京杉並区に住処を構えておりまして、貴方様の駅の描写で久々にあの駅の雑多さ、濁った匂い迄思い出されました。
更には田舎の不遠慮さにも心当りがあり、肩身が狭い空間だったなぁ…と、主人公とは違う意味でお盆の挨拶回りが憂鬱です。
BL作品…私には描けないのでこの切ないと言うか儚げと言うか…上手くは言い表せないのですが、丁寧な表現も合わさって胸が切なくなりました。
それとこの場をお借りしまして、拙著をお読み下さり有難うございます。
作者からの返信
太刀山いめ様、初めまして。
駅によるのかも知れませんが、都内の駅って独特な空気ですよね。
田舎は空気も綺麗で人も優しくて、でもどうしても無遠慮で排他的な空気を端々に感じたりしてしまいます。
どちらが住みやすいかは、本当に相性なんだよなと。
大変丁寧にご拝読賜りましてどうもありがとうございました。
また、私事ではございますが、色々あって休職→退職したばかりでして、太刀山様の作品がぐっさり刺さりました……大変リアルな描写で、作者さまもご苦労があったのではと感じてしまいました。
まだまだ暑い日が続きますので、どうぞご無理の無い様に、ご健勝にお過ごしくださいませ。
編集済
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縦縞ヨリ様、はじめまして。水無月賞ご参加の「由美の結婚」も、素晴らしいなと拝読させて頂いてました。
今回はBL! エンディングがもう、解放感であふれていてたまりませんでした。地方に住んでいる自分は田舎の因習に満ちた窮屈さが身に染みていますので、東京の「雑多ゆえの寛容」が非常に羨ましく感じました。くだらない相互監視から自由になれるいい街なのでしょうね、東京…(偏見だったら申し訳ありません…)
あと、タイトルが抜群に格好いい!です!
夏の熱が迷いを焼き尽くしてくれる最高の読後感でした、有難うございました!
作者からの返信
諏訪野 滋様
はじめまして。
実は私は都会でも田舎でも無い中途半端なベッド街の生まれでして。
田舎の禍々しさの件は「こんな所にはには住めない」と言って都会に出た実母の話をモデルにしております。
私にとっては美しくて清涼な田舎なのですが、合わない人にはとことん合わない、そういう場所なのかなと。
「雑多ゆえの寛容」ってとても良い言葉ですね。
都会にも差別はありますし治安は悪いし空気も不味い訳ですが、人が多い故に、多少浮いた人が居ても「気にしない」みたいな雰囲気があると思います。
都会のそういう空気を私は「優しい」と感じます。
タイトルは凄く悩んだので格好いいと仰って頂けて本当に嬉しいです泣
大変丁寧なご感想を賜りまして、どうもありがとうございました。
Heavenly Blueへの応援コメント
田舎のあの、閉鎖的で除け者にされたときの疎外感、それに対する怯え。
今では多様性も広まりつつありますが、かつての同性愛者の方への偏見はすごかったでしょう。何年間も苦しんできた2人の様子が胸を締め付けます…。
主人公は、逃げるように都会で過ごし生きてきたけれど、晴彦への強い想いは変わらなかったのですね。
勇気を出して(衝動的だったかもしれませんが)、上野へ向かった主人公を思わず応援したくなります。
どうかA to Hがいつか本当になるといいなぁと思います。
苦しい青が愛おしい青になりますように。
そう祈りたくなる素敵な物語でした。ありがとうございました!
作者からの返信
大変丁寧なご感想賜りましてありがとうございます。
私にとって田舎は清廉で美しい場所なのですが、何かの折に些細な事で「村八分にされっから」と聞いてゾワっとした覚えがございます。
今もそうかは正直分からないのですが、昔はそういう雰囲気でしたね。
その中でも手放せない気持ちが、枷でもあり宝物であったのでは無いかと思います。
二人のその後まで思いを馳せていただいて、本当にありがとうございました。