薔薇3部作 その2

薔薇をください


赤くても白くても青くても


ドライフラワーでもどんなものでもいいので


薔薇をください


楽しいわけでもなく悲しいわけでもなく


十月の金色の風の中でぼそぼそと呟いているのです


薔薇をください


それにしても薔薇をこんなに欲しがる理由を


そろそろ教えて欲しいと思っている人も多いでしょう


それは私が薔薇だけを食べて生きている魔女だからなのです

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