この恋は予知不可能!?
愛なんだ
第1話 アプローチは予知可能!?
私の名前は「白崎くるみ」!!
都立東西南北北高校(略:北高)に通う高校二年生!!
少し肌寒くなってきた初冬の登校中、ポニーテールにブレザーの少女が意気揚々に自己紹介をしている。
まだ私の自己紹介は終わってないよ!この物語で一番重要なことね!
私は今好きな人がいるんだ!!
「おはy...」
くるみの自己紹介を遮るように何やら学校の正門から声が聞こえてくる。
「おはようございます!!」
声の正体は生徒会だ。北高では毎週月曜日に生徒会のメンバーが月曜から生徒に喝を入れるために挨拶運動を行っている。
挨拶運動してる5人の中にいる彼わかる?あの人だよ!違うもうちょっと左いや、それは行きすぎ。あの子は女の子だよ!まぁ多様性の時代ではあるけど、ってそういう話じゃなくて!
いかにもお堅い人って感じで真面目そうな黒髪で眼鏡つけてる人だよ!後似合ってる学ラン!ようやくわかったみたいだね?
あの人の名前は「立石蓮」って言ってこの学校の生徒会長で成績優秀!まるで私と真逆だねー。
とにかく私は蓮くんが大好きで仕方がないんだ〜。だから先週の木曜あたりからアプローチを始めたの!見ててね!
そう言うと、くるみは突如駆け出し正門を抜け、蓮の方へ向かって行く。
そしてくるみはそのまま故意につまづき、蓮へもたれかかる。
これが私の作戦!名付けて「運命大作戦」!
蓮君にもたれかかって運命を感じさせるの!私ってまじ天才じゃない?
今日はちゃんともたれかかれたかな!
くるみは満面の笑みで彼に話しかけようとした瞬間。
「白崎さん。大丈夫ですか?」
「うん!大丈夫だよ!蓮くn...って!真央ちゃんじゃん!」
なんとくるみがもたれかかってのは蓮ではなく、副会長でクラスメイトでもある「大葉真央」(女)であった。
くるみはその場でしょげそうになったが、すぐに隣の蓮が口を開く。
「白崎さんだっけ?最近よく転んでるけど大丈夫?」
蓮は自分達の前でよく転ぶくるみを不思議に思ってるらしい。
くるみは蓮に話しかけてもらえた瞬間目が大きく開きすぐに立ち上がる。
「大丈夫!ありがとう〜!蓮くん!バイバイ〜」
そしてそのまま下駄箱まで駆け足で行ってしまった。
(やったー!たくさん話せた!しかも名前覚えてくれたよね!今日もがんばれそう!)
それを見届けてた真央が少し不機嫌そうに口を開く
「会長、彼女しつこくないですか?恐らく木曜から10回以上は会長の前で転んでますよ!10回も!!!」
「だよなーー。まじで訳がわからない。今回もこの予知能力がなかったら危なかったよ。」
蓮は自分の右目をさすりながら真央と会話をしている。
なんと生徒会長である蓮は自身に起こる5秒後の未来を予知できる超能力者なのである!そして、能力は「予知」ただそれだけであるので、蓮はくるみの気持ちには一切気づいてないのである!隣にいる真央は気づき始めている様子ではあるが...?
「今回もお前が盾になってくれてよかったよ。」
「私は高貴な存在である会長を尊敬しているんです。とは言え会長も気をつけてくださいよ。オート発動とはいえ、目に負担がかかるんですよね。」
「まぁな。それにしても白崎とか言うやつ。一体なんなんだ。俺何かしたかな?」
くるみはクラスの自分の席に座り終始ニコニコしている。
彼女の「運命大作戦」はまだ始まったばかりである。
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