日常のパズル

古都礼奈

美咲の学生生活

美咲は高校2年生で、朝の光が差し込む自分の部屋で目を覚ます。


カーテンを開けると、爽やかな朝の空気が部屋に流れ込んできた。


彼女はいつものように制服に着替え、軽く朝食を済ませる。


自転車にまたがりながら、心の中で「今日も一日頑張らないと」とつぶやく。


自転車を漕ぎながら、美咲は進学や将来に対する不安が頭をよぎる。


母親が「いい大学に行ってほしい」と言っていた言葉が、彼女の心に重くのしかかっていた。


友人の中にはすでに進路を決めている子もおり、美咲はそのプレッシャーを感じていた。


学校に到着すると、美咲はクラスメートの由紀と出会う。


由紀が笑顔で「美咲、おはよう!昨日の数学の問題、わかった?」と声をかけてくる。


「おはよう、由紀。うーん、あの問題、結局わからなかったよ」と美咲は答える。


「じゃあ、放課後に一緒に勉強しようか?」由紀が提案する。


「うん、ありがとう。助かるよ」と美咲は笑顔を見せるが、その笑顔の裏には心の中での不安が隠れていた。


授業が始まり、美咲は集中してノートを取る。


しかし、数学の問題が理解できず、焦りを感じる。


授業が終わると、美咲は教師に質問しに行く。


「先生、先ほどの問題なんですが、どうしてこうなるんですか?」美咲が尋ねる。


「その問題は、まずは基礎をしっかり理解することが大事だよ。次の授業で詳しく説明するから、それまでにもう一度復習してみて」と先生は優しく答える。


放課後、美咲はバスケットボール部の練習に参加する。


部活の練習中、キャプテンの大輔が「美咲、今日はいいシュートが決まったね。これからもその調子で行こう!」と声をかける。


「ありがとう、大輔。でも、最近ちょっと疲れてるかも」と美咲は笑顔で答えるが、練習が終わると体の疲労感がじわじわと押し寄せる。


家に帰ると、美咲の母親が「おかえり、美咲。今日はどうだった?」と優しく聞く。


「うん、まあまあかな。学校も部活も忙しかったけど、楽しかったよ」と美咲は応える。


夕食を共にしながら、美咲は母親と学校の話をする。


話題が進学のことになると、美咲の表情が曇る。


「最近、進学のことが心配で……。どの大学に行けばいいのか決められなくて」と美咲は少し不安そうに話す。


「美咲が本当にやりたいことを考えながら決めることが大切よ。無理に焦らず、自分のペースで進めばいいわ」と母親は励ます。


夜、勉強をしながら、美咲は天井を見つめ、「これからどうしよう」と心の中で呟く。


進学のプレッシャーや部活、日常生活のすべてが彼女を圧倒していた。


テストの問題を解こうとするが、頭の中は散らかっているようで、なかなか集中できない。


「こんなに頑張っているのに、どうしてうまくいかないんだろう?」と、美咲は自分に問いかけながら、涙をこらえて勉強を続ける。


夜が更け、布団に入ると、美咲は自分の未来について考えながら眠りにつく。


明日もまた、彼女は学校に行き、部活動に参加し、日常をこなしていく。


それが美咲の日常であり、彼女の心の奥にあるプレッシャーや不安を象徴している。

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