[悲劇の子]

おれが10歳になる前に親は死んだ。


親は両方ともクズだった。


いなくなっても特に困ることはなかった。


おれを引き取ってくれるという養父が現れた。


おれは養父を怪しんだ。


しかし、養父に怪しいところはかけらも無く。


むしろ養父は善人に分類されるような人だった。


あるとき、養父が死んだ。


殺されたのだ。


おれは養父を殺した奴らに捕まった。


そこでおれは聞かされた。


おれの両親は元々大変な善人だったそうな。


おれが生まれてから徐々に狂っていったそうな。


養父にしてもそう。


徐々に養父も狂っていったそうな。




ああ、親父。母さん。優しい養父よ。本当に…ごめんなさい。




































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