[悲劇の子]
おれが10歳になる前に親は死んだ。
親は両方ともクズだった。
いなくなっても特に困ることはなかった。
おれを引き取ってくれるという養父が現れた。
おれは養父を怪しんだ。
しかし、養父に怪しいところはかけらも無く。
むしろ養父は善人に分類されるような人だった。
あるとき、養父が死んだ。
殺されたのだ。
おれは養父を殺した奴らに捕まった。
そこでおれは聞かされた。
おれの両親は元々大変な善人だったそうな。
おれが生まれてから徐々に狂っていったそうな。
養父にしてもそう。
徐々に養父も狂っていったそうな。
ああ、親父。母さん。優しい養父よ。本当に…ごめんなさい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます