035 ~飼い猫≒飼い主~

ペットが飼い主に似るという話をよく聞く。


実際に猫を飼っている僕の実感は半々。


まず身体つき。

同じような時間帯に一緒に寝て、

同じような時間帯に一緒に食事をする。


特にこの食事については、

その回数だけペットもご飯を食べるわけなので、

身体のだらしなくなってくる部分は確かに似てくる。

(あまり書くと妻に怒られる)


そして顔。

まるっきり飼い主に似てくるわけではないけれど、

どこか人間的な顔つきになってきているように見えなくもない。


何より声。

やはり何年も一緒にいると、

人間の言葉がある程度理解できるのかもしれない。


その猫の名前を呼んだ時だけ、しっぽの振りが大きくなるし、

名前を呼んでも反応がないのに、飼い主が「ご飯」と言うと、

寝ていても起きてこちらに顔を向けてくる。


理解というより、

その音声・響きの時にご飯が出てくることを覚えたんだと思う。

(パブロフの犬です)


少し、人間に近いのかも。



一方で人間も猫らしくなるらしい。

いい意味でも、悪い意味でも、ね。



しかしここで問題がある。


一緒にいるから似てくるのか、それとも、

もともと似ているから一緒になるのか。


これは恋愛と似ているかもしれない……。


おっと、話がそれてしまった。

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