021 ~壁の向こう側~

見えぬけれども、あるんだよ。

とは金子みすゞさんの詩だ。


到底及ばないことだけれど、

ただ壁を見るだけでも同じようなことを思う。


その向こう側には柱があって、

そのおかげできょうも倒れずに家がある。


大きい家がいい、

マンションがいい、


家のことを考えれば理想は尽きないけれど、

雨風しのげれば立派な家だと思う。


柱だけではない。断熱材や配線など。


素人には伺いしれないほど、

壁の向こう側には僕たちを守ってくれている世界がある。


仕事中、

目の前の白い壁を見て、

ふとそんなことを思った。

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