プールにて

「日曜日も、あやなっちとデートだあ!」

「わーい!プールで、ゆうなっちとデートだあ!」


「でも、あやなっち、妹ちゃんもいっしょに着いて来たんだねー」

「うんっ、そうなんだよー、妹、泳ぐのめっちゃ好きだからねー!プール行ってくるって言ったら、着いて来ちゃった...」


「はなちゃん、こんにちはー」

「うわっ、はなっちのやつ、もう飛び込んでる~」


「はなちゃん、かわいいー」

「そう?」


「水着も、かわいいー」

「まあね、はなっちは、まだ小学生だからねー。いっしょにレストラン行っても、はなっちは、お子様メニューわたされてる...」


「あはは...お子様メニューか」

「それで、いつも、はなっちは、お子様ランチ食べてるからねっ」


「はなちゃん、かわいいー」

「それはそうと、ゆうなっち、泳げるのー?」


「こらっ、あやなっちー、だれに聞いてるのさー、泳げるに決まってるさー」

「そっかー!ごめんごめん。沖縄だもんねっ」


「そうだよー!ちっちゃい頃から、めっちゃ泳いでるさー」

「あはは...」


「そう言う、あやなっちは?泳げるのー?」

「こらっ、ゆうなっちー!だれに聞いてるのさー」


「ってことは、泳げるんだね~」

「泳げるよ~、背泳ぎは~」


「背泳ぎは~?」

「うちはねっ、背泳ぎ専門なのっ」


「背泳ぎ専門なのっ?」

「背泳ぎを愛してるんだから...」


「そうなんだー」

「そうだよー!背泳ぎなら、だれにも負けないんじゃないかって思ってる!」


「じゃあオリンピック出場しなきゃ!」

「ほんと、それ!」


「じゃ、背泳ぎで競争してみる?」

「いいよー」


「よ~い、どんっ」

「それ~」


「うわっ、あやなっちー、めっちゃ速いー」

「でしょー」


「泳ぎ、めっちゃきれいー」

「そう?」


「背泳ぎの手足の動き、めっちゃなめらかで、めっちゃきれいさー」

「あはは」


「うわっ、感動したさー!オリンピック出場しなきゃ!」

「えへへ、ほんと、それな」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る