第1話 牢屋スタート
やぁみんな。僕の名前はルイダ。
ドイメーン公爵家の長男だ。
そんな僕は今
牢の中にいる。
おかしいな。
今日は荷物をまとめて家での準備をする予定だったのに。なんでこうなったんだっけ?
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前日の朝
「坊っちゃま。おはようございます。」
1人のメイドが僕の安眠を脅かす。
このメイドはサリー。
ドイメーン公爵家のメイド長であり、僕の天敵。
「むにゃむにゃ,,,あと5分」
僕がそう答えると、サリーはスカートの中からナイフを取り出す。
「わかりました。それではあと5分で息絶えるように腕を切断「おはようございます!」」
サリーが最後まで言い切る前にベッドから飛び起きる。
「おはようございます、坊っちゃま。お陰様で今日は焼却炉を使わなくて済みました。」
「証拠隠滅の計画までバッチリか!まず殺そうとするのをやめろォ!」
サリーはやると言ったら本気でやるからマジで怖い。
昔、ベッドから出てこなかった時は僕をベットごと焼却所まで持って行き、焼かれかけたことがある。
あの時は本気で死ぬかと思った。(っていうか火傷した。)
「朝食の準備が整っております。着替えなくてもいいので3分以内に食堂までお越しください。」
「分かった」
僕がそのまま部屋を出ようとすると悪魔はまた喋りだした。
「ちなみに遅れた場合は十字架に縛り付け、足から少しづつ焼きます。」
「魔女狩りか!」
このメイドは本当に焼くのが好きだな、と思いつつ食堂に向かう。
食堂に入ると父と母、妹は既に席に着いていた。
「お兄ちゃん遅い!」
妹が椅子に座りながら足をバタバタさせて叫ぶ。
この世界一可愛い生き物はぼくの妹のジェナ。
とても元気で活発的なぼくの妹だ。
「ごめん、参加する気はなかったんだけど,,,」
「ダメ!お兄ちゃんがいないとジェナ寂しい!」
ジェナは朝からこんなに可愛いことを言ってくる。
おかけで父と母、食堂にいるメイドたちと執事長はみんなにっこりだ。
「ルイダ。妹に寂しい思いをさせたくないなら明日から自分で起きなさい。」
こんな地獄のようなことを言うのは母のカーム。
「それは僕に死ねって言うのと同じだよ?」
「ん?」
やばい!頭から角が生えてきそうだ。
「ごめんなさい」
流れるような動きで地面に額を擦り付け土下座をする。
「次はないわよ。」
「わかりました」
母は強し。
「そんなことより早く席につきなさい。パパは早く朝食を食べてベットに行きたいんだ。」
この地雷を踏み抜いた人は僕の父ルイマジーダ。
僕の唯一の味方及び永遠の敵でありマイペースなドイメーン公爵家の当主である。
「アナタ?」
「なんでもないですごめんなさい。」
そんな会話をしているうちに僕は席に座る。
「「「「いただきます。」」」」
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