第1話『夢でもあなたを想う』

 🌛大切な私の亡き家族に贈ります🌛

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 白いサギソウが舞う、今日もあたしはあなたを見つめる。

「夢でもあなたを想う」儚い想いでも胸に秘めて

 たとえ、あなたの姿がこの世界から、亡くなってしまっても


 今でも、忘れられない。不器用なあたしを許して。

「夢でもあなたを想う」もう一度逢いたい。たとえ、それが夢でも。


 大好きなあなたともっと、一緒にいたかった。

 もっと声を、温もりを、姿を全身で感じていたかった。

 でも、神さまはそれを許してくれなくて……

 もっと、大切にしたかった。もっと、感謝をしたかった……ごめんね。


 そう思っても、後の祭りで「夢でもあなたを想う」

 現実で逢えなくなってしまったあなた。


 夢でも、簡単には逢えなくなってしまった。

 あなたへ、あなたたちへ。心を寄せて想う。


 夢でもあなたに逢えたなら、あたしは嬉しい。

 白いサギソウがふわりと舞う、ふわりふわりと。

 あたしは、あなたの生きられなかったときを抱いて生きてゆく。


 そして、自身の生を抱いて生きて行く

 生きられなかった人の分までと、言うのはおこがましいけれど……


 今、生きている人を大切に。天に住まう、あなたのことも忘れたくない。

 不器用なあたしの、不器用な生と言の葉はこれからも、続いて行くのかな?

 自分さえ大切に出来ない、あたしだけど。


「夢でもあなたを想う」ほど、あなたが大切で大好きだから。

 今宵も、サギソウがふわり、ふわふわふわりと舞う。


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