見つけた ~ 草の中 ~
「やっと、見つけた。」
疲労か。安堵か。足の力が抜けその場にへたり込む。
「どんな姿になっても見つけ出すって言ったけどさ‥‥‥。さすがに反則じゃない?」
驚きよりも呆れの感情が強く滲む。私は今、どんな顔をしているだろうか。
まあ、そこが君らしくもあるんだけどね、と差し出した手に、彼の手が遠慮がちに触れた。
こそばゆさを紛らわすように包み込む。
「まさか、ダンゴムシだとは思わないよね。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます