【13話】初雪や訃報葉書で知る縁

初雪や訃報葉書で知る縁

はつゆきやふほうはがきでしるえにし


季語:初雪



 初雪は、美しさとして愛でたり、不便さを告げる報せであったりと、両面の意味を強く持っている。もちろん、天文の季語であり、寒さや冷たさも持っている、幅の広い季語。


 個人的には、最近の温暖化の影響なのか、初雪は見ることが少なくなった。日中にチラチラと降り、ニュースで初雪の報せを聞くことが多く、初雪で積雪になることは少ない。


 そんな「初雪」と「訃報葉書」の取り合わせ。


 同級生でも、元同僚でも、繋がりの薄くなってゆく関係はあり、訃報ですら葉書で初めて知る関係性。どこかで会えば、昔のような関係や会話に戻るかもしれないが、まだまだそんな関係は増えてゆくのかもしれない。

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