第27話 林の中で美少女を見つけた……

 木により掛かるように、裸で座る薄いピンク色のサラサラの髪の毛をした可愛らしい女の子が緊張をした表情で私を見つめていて、スーちゃんは大忙しで鳥の解体と鶏の丸焼きの準備をしていた。


 ……だれ? 可愛い……すごい美少女じゃない?って……真っ裸……なにかの罠? 林の中だよ? キケンな香りがプンプンしてる気がするんですけどー何かの魔物だよね? 可愛い子だと思って誘ってる感じ? 近づいた所を襲い掛かってくる感じだよねーだって、人間の女の子の気配じゃないし……にしても裸の女の子は不味いでしょ! 好みの女の子だし……はぁ。分かってて近づくってバカだよねぇ……あはは……だって可愛いんだもんっ。邪魔された私を癒やしてー



「えっと……そこで何しているのかなぁ?話し分かる?通じるかなぁ……?」


「はい。お待ちしていましたわ……どうぞ料理でも何でもご自由にして下さい……覚悟は出来ております」



 は? だれ……そんなヒドイことをする人は!私が守ってあげなきゃ!こんな可愛い子を料理とか自由にって……そんな事させないよー! 辺りの気配を探り人の気配は無し……低級の魔物や魔獣の気配はするけど……



「お姉ちゃんが守ってあげるから、おいで~」



 両手を広げると戸惑った表情をして近づいてきて、目の前にきて立ち止まった。



「わたしを……許してくださるのですか?良いのですか?激怒をされていた様子だったのですが……?」



 何を言ってるの? こんな可愛い女の子に激怒する訳が無いじゃないの……ん……でもこの感覚は、さっき……あれ? 会話……頭に入ってくる感じ……ドラゴン?え?犯人は私?



「はぁ。まさか……さっきのドラゴンなの?」


「は、はい……ご迷惑をおかけしたようで……ごめんなさい ……」



 目の保養には良いんだけど……裸は不味いよねぇ……その前にハグしたい……ダメかなぁ……?



「仲直りのハグしたい……ダメかなぁ?」


「ぜひ……お願いします」



 ぎゅぅ……♡ とハグをして癒やされて……怒りなんか無くなった。ドラゴンの娘の頬に頰ずりをして……ちゅぅ♡ とキスをした。うんうん……満足、満足♪


「えへへ……♪キスしちゃったぁー」


「わたしは……あなた様お仕え致ますので、満足するまでキスをお受けいたしますわ……嬉しいです」



 何だか……ドラゴンと分かっていても可愛い姿で……なにより、私にキスをして頬を赤くしているドラゴンの女の子が恥ずかしがり、嬉しそうにしているので私も嬉しい!



「お名前は〜?」


「ありませんよ……?」


「それは……不便ねぇ……」



 ドラゴン……ドラ子? 可哀想過ぎるね……ドラミ?タツコ?リュウコ……りゅう……りゅりゅう……リュリュ? 可愛いけど、呼びにくいかなぁ……ルル!



「ルルって呼んでも良い?」


「うふふ……ありがと♪ ルルー♪ わたし、ルル!」



 裸で喜び、飛び跳ねていて成長途中の胸が揺れてる……エロいってば……バッグにイメージした髪の色に合った薄水色ワンピースを取り出して渡して下着もついでに渡した。


 服を知らないらしく抱えて嬉しそうにしているだけで、着ようとはしない。仕方がないわねぇ……うふふ……面倒を見ちゃう! ピンク色でハート柄の下着を着せて、ワンピースを着せると可愛い……似合ってる!



「あのさぁ……途中でドラゴンの姿に戻ったりするの?制限時間とかある?」


「2、300年ほどなら問題ないです」



 そう……それって制限時間が無いのと同じだね……リコちゃんと同じくらいの歳かな?見た目がね……



「もう一回……キスさせて……癒やされたい!」


「どうぞ……うふふ……♡」



 抱き着き、頬にむちゅぅぅ♡ と吸い付いた。頬が柔らかい……とてもゴツゴツしたドラゴンの感触とは思えない……可愛すぎるって……可愛がっちゃう!



「あのさ、あのさ……ずっと一緒にいてくれる?」


「勿論です……お、お姉ちゃん……」


「わぁ……私、お姉ちゃん?」


「……ダメですかぁ……?」



 そんな可愛いワンピースを着て目を潤ませてお願いされたら……良いに決まってるじゃないの!断る気は無かったけどさー


 そう言えば……ルルってドラゴン何だよね?人間の姿になって……少女並みの強さになってるとか?すごい弱そうに見えるけど……気配はドラゴンだね……



「ルルって強いの?」


「え?弱いですよ……お姉ちゃんには敵いません……猟師に小鳥の様な差がありますね……」



 その表現は分かりやすいけど……そんなに差があるのかなぁ……? 力の差なんて、どうでも良いけど。問題はドラゴンでキレたら周りに被害が出るかだよねー。見た目はか弱くて、ちょっかい出されてやり返したら?


 

「でもさ、人間よりは強いんじゃない?私も人間だけどさぁ」


「……お姉ちゃん以外は、問題ないです瞬殺出来ます」


「ダメだよ。殺しちゃったらー。一緒に暮らせなくなるからね!」


「承知致しましたっ」


「ドラゴンって事は内緒だからね!説明が面倒だし……」


「はいっ」



 ルルちゃんと手を繋いで、2人で巻きを抱えてスーちゃんの元に戻ると驚いた表情をしていた。そりゃそうだよね……薪拾いに出掛けて、薪と女の子を拾って帰ってきたら驚くよね……

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