第5話 こだわり

「こだわり」


 自分の信念を貫き通すという意味では、味わいの出る言葉。


 ただ変えたくないというわがままな場合は、意固地とも言い換えられる言葉。


 この二つの境界線というのは、他人の目によって引かれる物なのではと思う。




 周囲からの意見を取り入れるかどうか。


 自分のやり方以上に良いやり方があるのかと、冒険をするかどうか。


 経験と野心のどちらを取るかは、本人次第。


 けれどその結果をどう捉えるかは、他人次第。




 結局は、したいようにしたら良いと思う。


 こだわりとは、そういうものだから。


 こだわりは、個性なのだから。


 自分で潰してしまっては、満足のいくものは産み出せない。


 自分の作品くらい、好きにやってしまおう。

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