月と太陽、それから星と
雨宮テウ
第1話 pianist;[pɪˈænɪst]
もうその手にしか
なじめない
木軸万年筆をはしらせる君は
こちらになんて
目もくれない
そんな香りで
歩いていってしまうのに
ふと気づくと
隣にすとんと座るような旋律を
鍵盤に転がす
立ちこめる打鍵音にすら
音の名がある
ピアニストであり
我ら楽団のアルテミス
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labrado-coclea Aru
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