ものは使いよう

「この妖刀を買おう」

 侍の言葉に店主は顔色を変えた。

『あんた、いいのかい?』

 斬れ味は良いが、持ち主は刀に呪われる曰く付きの妖刀だ。

「問題ない」

 侍に迷いはない。店主はこれほど肝の据わった侍を見たことがなかった。

「ところで店主、一つ頼みがある」

『なんでも言ってくれ』


「ラッピングを頼む」

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