9月

29

9月1日。


 くりびつてんぎょのいたおどろ。

 叔父がなろう作家になっていた。


 前回の備忘録投稿した後、母氏からライン来て、なろうの小説のアドレス貼ってあったんですよ。なんか叔父が読んでほしいとのことで。

 はて? と開いたら、もう一目で分かったよ。叔父やん、叔父書いてるやんって。

 そういえば昔、小説書いてたらしいもんな、叔父。

 あらすじちらっと見たら異世界転生ものっぽく、その最中に母氏から追いライン。


『娘の小説も読んでみたいって』


 ……。

 …………。

 ………………。

 駆け巡る自作の数々。──いやあああああああああああ!!!

 無理よ! 無理無理無理!! T氏に読まれるのはむしろ嬉しいけれど、アレを身内に読まれるのは絶対に嫌よ! 無理!! 叔父は姪の息の根を止めるつもりか。


『恥ずかしいから嫌ぷー』


 とだけ返しておきました。どっから漏れたよ。母氏か?

 帰ってきた母氏に訊いたら、マミーは言ってないとのこと。

 ……震えが止まんないっす。ほんと、どっから……。

 お願いだからわてのこと調べないでね叔父上。うっかりわてのページ見つけないでね。見つけても何も見ずにブラバしてね。絶対だよ叔父上っ!


 取り敢えず叔父の小説読みます。

 ちゃお。

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