ひとつ、屋根の下で
猫月蘭夢@とあるお嬢様の元飼い猫ショコラ
プロローグ
とある廃れた街の中。
その街にある瓦礫の上で。
1人立つ、女は笑っていた。
「あはっあはははははははははははは–––––––––––––」
女は笑っていた。
その口元だけ。
口だけは、笑みの形をとっていた。
「ああっああっあはっあはははははは––––––––––」
女は、笑っていた。
彼女は、泣いていた。
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