Baroque Academy / シティスクールストーリー
桃太郎V
プロローグ
2009A.D.(西暦2009年)
都心近郊にある私立学園「Baroque Academy(日本名:樋串武学園)」はアメリカ系人の「Lazar Yumehashi/ラザール夢ノ橋」によって創立された。
創立を果たした「ラザール」は学園長に名乗り、シティ中のありとあらゆる生徒を集めるべく編入試験を実施した。
「平凡な中学校」、「フォルテ中学校」、ましてや「都立高等学校」まで幅広く、編入試験を申し込む生徒が数え切れない。「大原雅史」とその幼馴染2人「杉本杏璃」「剛田健太」は、筆記試験、適性検査、面接を経て、試験に無事合格。3人は晴れてこの学園の生徒になった。
立て続けて「フォルテ中」の「生徒会」風紀委員「黒井清子」、「ラザール」を追うために国外からやってきた4人うち、アトラス兄妹「Raphael Atlas/ラファエル・アトラス」「Diana Atlas/ダイアナ・アトラス」とその従者「Hyperion the Incubus/ハイペリオン・ザ・インキュバス」、超官「Edgar Goodwin/エドガー・グッドウィン」といった有能な生徒の編入が相次いでいた。
この学園に編入しない生徒が少なからずいる。「雅史」の姐さん「藤田ハンナ」、「Dr.デカボット」の下女「Musetta Vanguard/財前未夢」、「都立高等学校」の風紀委員「増田仁雄(ますだ ときお)」はいずれも学園の誘いに乗らなかったのであった。
有能な生徒が編入してくるということは......。つまり、「生徒会長」としての素質を持つ生徒がこの学園に君臨することになる。初代生徒会長「餅田ヤミ」は最上級クラスの成功者の一人。それと対をなす「帰宅部」の部長「鍋小路マチ」はエコノミーすなわち、大した富と権力を持たないただの一般生徒。
一戸建て持ちかつ裕福な「雅史」は、自分の身分、相手がエコノミーか最上級クラスかは問わず、スクールライフを楽しみたいという心意気だ。「生徒会」と「帰宅部」による内部校争、他校とのトラブル、校外のならずもの、自身に仇を為す生徒会に対処するため、杏璃と健太、ミュゼットの協力を得て「サッカー部」を結成。キャプテンとして幼馴染を守るため今、動き出す。
これは、スクールライフを思う存分楽しむ青春の物語。
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