「魔女」#なくさずの詩より


 その工房にはたくさんの布があった。壁に掛けられたタペストリー、編み上げられたテディベア、布という布を使われた品々が所狭しと並んでいた。木漏れ日が部屋を照らし、浮かぶ小さな埃が反射して粒として空中に浮いている。この部屋は生きている、そう思うと涙が出た。

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