便利屋有事-ただの超超超超超強い便利屋ですが何か？- （人間がスキルを使えるようになって200年、こんな便利屋が現れてもおかしくないなwww）

第7話・・・・・・・・は？

今まで我慢していた涙を全て出した後、私は・・・・・・・蹲り・・・・とてつもない羞恥心に晒されていた。

「ううぅぅぅぅういいううううう」

めっっっっっっっっっちゃっっっっっっっっっっっっっっ恥ずかしい。

男の胸で泣くて何、恋人か！！！

「・・・・なぁ、幸田」

「！！！」

空原が声を掛けられことで私は冷静になり、顔を上げると空原はゲラゲラ笑っていた。

「お前泣きすぎ、服めっちゃ濡れたやんけ」

笑いながらそう言う空原を見た私は立ち上がり渾身の右ストレートを空原やつの頬にぶち込む。

「ぶへぇー！！」

空原は唾を吐きながら倒れ込む。

「な・・・ナイスパンチ」

「それりゃどうも！！」

右腕だけを上げ親指を立てて賞賛する空原に対し、私は突き放す口調で言う。

「いや本当に・・・・・いてぇぇ」

殴れた頬を手で抑えながら空原は立ち上がる。

「さて、着いて来い」

「？」

私はそれ聞いて困惑したのを見て空原は感じとったのか「あぁごめん、ごめん」と言いながら謝る。

「今後のことで話がしたくて、あの斬島達ゲスどもについて。ここで話すわけにもいけないし、俺ん家で話そうと思ってな」

「え！？」

「安心しろ。義兄さんともう1人の従業員もいるから」

空原が話した内容を聞いた私の反応を見て私の心配をカバーをする。

「さぁ、行くぞ」

後ろを向き歩きだした空原を見て私は急いで後を追う。少し残念と思いながら。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＾

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＾　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＾　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＾

「そういえば」

「うん？」

「あんたのスキル初めて見たわね」

「あぁ、そうだな」

路地裏を出て空原の家に向かっている中、私は空原に質問をした。

あの時、斬島の斬撃が飛んだ時、空原は斬島の背後にいた。

恐らく空原は自身のスキルであそこに移動したんだと思ったけど、どうやら当たっていたようだ。

「どういうスキルなの？」

「う〜〜ん、まぁいいかお前なら」

空原は葛藤しながらも答える。

「音を鳴らすことで俺の視野に入っている音の衝撃が届いている物体と俺を入れ替えるだよ。あの時は飛んでいたドローンと入れ替えたんだ。」

「え・・・あんた人様のドローンを！？」

「ちげーよ、俺のだよ・・・・借りた物だけど」

「・・・・・・・・」

私はジト目で空原を見る。

「はぁー、、、はぁー、、、やめろ、、やめろ、、お、俺を、俺をそんな目で見るなーー！！！」

空原は膝をつき変なポーズをとりながら人目を気にせず叫ぶ。

「やめて、やめて、私が恥ずかしから」

私は恥ずかしさのあまりジト目をやめてたら、空原はニヤニヤと笑いながらすぐに立ち上がり私たちは歩き始める。

しばらく歩くと空原は歩きを止める。

「着いた。ここの建物の2階が自宅兼便利屋有事の事務所だ」

そう言い空原が指差した建物は二階建てで一階はカフェ、2階は『便利屋有事』と書かれた大きな看板が手すりにかけられていた。

「よし入るか」

「・・・・・うん」

私たちは建物の横にあった螺旋階段を上り、2階のドアの前に立つと鼓動の音がどんどん高鳴っていく。

空原がドアを開けようとするが、開かない。

「あれ？鍵かけられてる。はぁ〜何やってんだ義兄さん」

ため息をつきながら空原はドアの横にあったインターホンを鳴らす。

「はぁーい、今行きまーす」

インターホンが鳴ると男の人の声がドア越しのでも聞こえる大声が聞こえる。

「どちら様・・・・・で」

ドアが開くと男の人が現れて、驚いた表情を見せる。

「はぁぁ・・・・・はわわ！？」

「義兄さんただい・・」

「とーーーーーーーーーーーーーーーーもーーーーーーーーーーーかーーーーーーずーーーーーーーーーーーー！！！！！瞬が！！！瞬が！！瞬が！！彼女連れてきたーーー！！！」

そう叫びながら、男の人は走ってどこかの部屋に入った。

それを見た空原は怒る鬼の顔をまたしていた。

「幸田・・・・ちょっと待ってろ」

「うん」

そう言うと、空原は走って家に入る。

「待ってごら！！！バカ兄貴！！！」

空原は叫びながら、男の人が入った部屋に入った後、力強い足音が無数に響く。

私は・・・・・・顔を真っ赤にして待っていた。

10分後

「幸田、待たせてすまない。さぁ上がってくれ」

空原は戻ってくると頭を下げ、左腕を玄関の方に上げ進む方向をジィスチャーする。

「お邪魔します」

私は頭を一度下げ家に入る。靴を脱ぎ空原があらかじ用意したと思うピンク色のスリッパに履き替えた後、空原も同じ行動をし、空原は「こっちだ」と言いさっき男の入った部屋に案内する。

部屋に入るとそこには頬が赤くなっているさっきの男の人ともう1人男の人がソファーに座っていた。

私たちももう一つあったソファーに座る。

「いや〜〜〜〜ごめんね。こいつ友達連れきたの初めてだからさ、しかもこんなに可愛い女の子だからつい、あぁ、俺は空原来叶そらはららいとこいつの義兄さんだよ」

頬が赤い人が謝りながら笑顔であいさつする。その笑顔はとても安心する笑顔だった。

「社長がバカなことをしてすまない。俺は無寺智和なでらともかずだ。便利屋有事の従業員だよろしく」

もう1人の男の人は低音の声で丁寧にあいさつし無寺と名乗る。

「いえ別に、あ、初めまして幸田新渚といいます」

私も2人に挨拶をする。

「さて、瞬から聞いてると思うけど、作せ・・・・ん・・・・か・・い・・ぎ」

「「「？？？？」」」

空原のお兄さんは話している途中に目を細めて後ろにあった窓を見る。

「義兄さんどうし・・」

「みんな伏せろ！！」

「「！！！」」

「？？？？」

空原の言葉を遮り、お兄さんは意味不明なことを叫び、私以外の三人は頭を伏せる。

「皆さんどうし・・」

「すまん！！」

「うぁ！？」

空原は私の頭を掴み無理矢理頭を伏せさせる。

次の瞬間、後ろの窓が突然割れ、聞いたことがない轟音が響き何かがものすごい勢いで飛んでくる。

「！！！」

飛んできたものが床にめり込み、私はそれを見る。それは小さい鉄の塊・・・・・・銃弾だった。

「・・・・・・・・は？」

驚きのあまり私は変な声をだす。