第2話

空に広がるは一面の星空。


生前の友人の家を回ることに決めたわけだが、

俺、誰がどこに住んでるのか6人位しか知らないんだよな。


まず親友の鈴木明人

そんで女友達の瀬田栞奈

さらに女友達の小池莉子

あとオタク仲間の遠藤琢磨

ずっと好きだった佐倉唯

ラストに好きな人と歩いてたまぁ仲良かった友人

小山颯太


生きる気力を全部持ってかれたこともあって最後の一人は顔みたくないが、それ以外はどう過ごしてんのか気になるな。


取り敢えず、順番に回っていきますか。





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少し迷って朝になったけど何とか頑張ってく鈴木明人くんの家にとうちゃーく。


外観は割とお洒落。お花いっぱい。


ちょっと浮かんで窓から本人の様子を見る。


あっ....俺の遺書読んで泣いてるわ。


生前、俺の歩く精神安定剤だった明人のことだ。

きっと生きたくないと思ったことも察して探してくれたんだろうが遅かったな。


でも、自分が死んで誰かが泣いてくれるとすごい満たされる。心地よい。


なんかもう、他のところ行きたくなくなったしここであと2日つぶそうかな。


それにしても寝れないって不便なんだよな。


今は深夜。


明人はとっくに寝てるし、静かな暗闇のなかなにもすることがないのは少し暇だ。


よし。自分の体で色々実験してみよう。


まず現実への干渉だけどものすごい疲れる。

でもHPを消費、というよりもどちらかというとMPを消費している感じに近い。


つまり、いくら疲れようがMP的なのが尽きない限り永遠に干渉し続けられる。


このMP的なやつを霊力と呼ぼう。


霊力はさっきから何十回も消費させてる感じからすると少しづつ増えているようだ。


あと、俺の霊体からだについてだが、これは壁をすり抜けることはできないが、感覚としてはスライムに近く、小さい穴をニュルンって通ったときは自分のことなのに気持ち悪いと思った。


自分の世界に入り浸ってると時間の流れが早いな。


もう朝だよ。ほら、明人だって制服に着替えて...

え、まさか今日始業式?


やべ、楽しくなりすぎて2日も無駄にしてた。


いや~、学校が始まるか。楽しみだな?

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