不気味な書き出し文藝シリーズ(140字以内)

ほしのしずく

第1話 ド◯えもん

「あれ、なんだ?」


男の子は自室の押入れに視線を向けた。


そこには、スーパーボールほどの赤い玉がある。


見覚えのない玉に、固まる男の子。


「ゆらゆら」と揺れる赤い小さな玉


男の子は「ゴクン」と息を飲む。


そして、近付き手を伸ばして開けた。


「ボク――」

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