日常のちょっとした恐怖

ももぱぱ

第1話 鏡

 鏡ってさ、何か不思議だよね。


 こっち側を正確に映すとかすごくない?


 鏡の自分とじゃんけんすると永遠にあいこになるんだけど、子どもの頃いつか勝ったり負けたりするんじゃないかって思って、試したことない?


 鏡同士を向かい合わせると、鏡に映った鏡に鏡が映って、その鏡に鏡が映って、無限に鏡がずらっと並んで映ってるんだよね。


 それで夜中に鏡とかふと見てみると、何か変な顔とか映ってて、慌ててそっちを見るんだけど誰もいなくて。


 夜中に鏡なんて見るもんじゃないね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る