メロディの背中に

第5話 仲間との楽しいひととき

文化祭の準備が進む中、音楽部のメンバーたちは放課後の音楽室で練習に励んでいた。ピアノの音やヴァイオリンの音色が部屋に響き渡り、みんなの集中力は高まっていた。

ある日の放課後、練習を終えた華乃と仲間たちは音楽室の片隅で一息ついていた。香織子先生が差し入れとして持ってきたクッキーをみんなで分け合いながら、笑い声が絶えなかった。

「ねぇ、華乃ちゃん。私たちの中で一番ピアノが上手だよね。」小鳥子がクッキーを頬張りながら言った。

「そうだね、文化祭でのソロパートが楽しみだよ。」魔帆も微笑んで言った。

「ありがとう。でも、みんなの演奏も素敵だよ。」華乃は照れながら答えた。「一緒に演奏するのが楽しみ。」

「じゃあ、ちょっとしたゲームをしようよ。」有沙が提案した。「お互いに好きな曲を一曲ずつ演奏して、どれが一番いいか投票しよう。」

「それ、面白そう！」菜な花が賛成した。「私、クラシックが得意だから挑戦するね。」

「じゃあ、私から始めるよ。」小鳥子が立ち上がり、ヴァイオリンを手に取った。彼女の演奏が始まると、部屋中に美しいメロディーが広がった。

次に魔帆がフルートで演奏し、菜な花はギター、華乃はピアノでそれぞれの得意な曲を披露した。みんなの演奏が終わると、仲間たちは拍手と笑顔でお互いを称え合った。

「みんな本当に上手だね！」香織子先生が微笑みながら言った。「この調子なら、文化祭でも素晴らしい演奏ができるわ。」

「うん、みんなで一緒に頑張ろう！」華乃も元気よく言った。「私ももっと練習するよ。」

その日の放課後は、音楽部のメンバーたちにとって忘れられないひとときとなった。