熱波の中の涼やかな一杯
猛暑ってほんとに体力を削るから。外に勇気を出して一歩でても、もうその勇気が水の泡になるみたいに、それが干からびるみたいに、いっきにしんどくなるから本当に嫌だ。
だからどこかでうどんを食べようと思って、けど温かいのは余計苦しくなるから、冷たいのが良い。冷たいのを探そうと思って、一歩踏み出した途端に又、同じループが始まるのかなぁなんてよぎったけど、すぐ其処に冷たいうどんの旗が見えたから。其れはすぐに取り消されて、ビデオ判定じゃないけど、綺麗な嬉しい結果が返ってきた。
その旗を見たときに案外人生はちょろいなぁと思ったけど、それも今思えば結局は罠で値段が想像を絶するほど高い。冷たいうどん一杯で400円もするものなのか。
暑さを嫌って家を出なかった間にその仕打ちとして、こんなざまになったのだ。
でも、それも受け入れることで何だか社会の歯車の一部になれたような感覚があるから、社会から存在が見えないような生活をしている私にとっては最高の一杯だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます