なんちゃって短歌・俳句まがい、徒然、時々日記
浬由有 杳
第1話 苦行なる「猫の薬やり」
・
・威嚇され 信じて掴む
・薬やる 刹那に宿る まなざしに 垣間見えたる
我が家の猫3匹は13歳と12歳と、猫としてはご高齢の域に入っているのですが、「見るたびに気持ちがささくれる」と言う評価をもらってきた雌猫のラグの6キロ近くあった体重が、ワクチン接種の際に、半分くらいになっていることが判明。病院で怒られて(!)検査したら、なんと甲状腺機能亢進症であると判明。あの、ご高齢の方がかかる病気ですよ。で、やせすぎたために肝臓の値まで低下。そう、猫は急に痩せると肝臓の細胞(?)を自分で破壊してしまうというやっかいな体質なのです。急遽、ホルモン剤と肝臓の薬、3種をやらなくてはならなくなったのですが…。猫を飼っている方にはわかりますよね?それがいかに難しいか。結局、朝と晩、2回、とっつかまえて口をこじあけ、指で突っ込んで飲ます羽目に。おまけに、弟(兄?)猫もその後すぐに同じ病気に。姉はシャムネコそっくり、弟はガキしっぽの黒猫。姿は似てないのに、体質は似てるってことですね。さらに、もう一匹、これは赤の他猫の弟猫ケンケンは太り過ぎで、念のため腎臓のためのサプリをやった方がいいと言われ・・・夜に2錠飲ますことに。
こっちはバカにできない代金を払って、病院まで連れて行って、検査して薬やってるのに、感謝なんてゼロですよね、猫って。特にケンケンなんて8キロもあるので、犬用のキャリーに入れて、ショッピングカート借りてきて獣医に連れて行くという、大ごと。おまけに、ずっと大声で(!)わめき続けてるし。
とにかくここ1か月ちょっと大変だったのです。金銭的にも、(こっちの)肉体的にも。そのかいあって、姉弟猫はかなりよくなりましたが。夏バテぎみだったケンケンは、食欲を取り戻し・・・また太った気が・・・
誰かに愚痴りたくなった時に、浮かんだのが上の三句(?)です。
3匹、それぞれ、全く態度が違うのですよ。
ラグは最初は逃げまわってましたが、最近はあきらめモード。ずっとグチグチ言ってますが、突っ込めば飲みます。超臆病なクロちゃんはパニクって逃げます。で、追いつめられると、なんとすごい声で唸ります。ウウ~って。目を真ん丸にして毛を逆立てて。でも、首根っこを掴んで押さえつけてから、口に錠剤を突っ込むとすぐに飲み込みます。で、おっとりデカ猫ケンちゃんは、捕まえるのはとっても簡単。が、なんと、それからが大変。口をぎゅっと噛みしめて抵抗する。なんとか口をこじ開けて放り込むと・・・なんと、彼は薬を吐き出すのがとってもお上手だったのです!うまく指で喉元まで入れないと、すぐに吐き出す。
いやあ、苦労しました。今では、私は猫の薬やりベテランの域に達したと自負しております。ちなみに、まだ噛まれたことはありません。事故的にひっかかれたことはあるけど。
とにかく、誰かにこの苦労を言いたかったので、書いてみました(笑)
猫好き仲間に、そうよね、って言ってもらえたら、嬉しいです…
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