異世界より、地球の君へ。
氷織
prologue
『
ここに来たのは、月の奇麗な夜だったな。
でも、直接月を見たわけじゃない。
水溜りに映った月を見たんだよ。
ゆらゆらしていて、奇麗だったなぁ。
今は、違う月を見ているよ。
違う
違う三つもある月を。
そっちは如何ですか?
魔法西暦569年 x月 xx日
』
【或る女性の日記より抜粋】
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