Twitterに投稿された一枚の心霊写真
私の高校、家と結構離れていて…えっと、電車で二時間程だと思います。
行きの電車は学校の宿題をやって、帰りはスマホを弄ったりして暇を潰していましたね。
多分あれは一ヶ月前の土曜日のことだと思います。
いつものように十九時頃、部活も終わり電車に乗車して、Twitterを見ていました。
そしたら、トレンド一位が「心霊写真」になっていて、「何でだろ」と思って書き込みを見たら、住宅街の画像とともに「心霊写真…怖い」と投稿されていました。
同感している人も結構いるみたいでしたが、私の家の近くにも、こういう住宅街あったので、私は何も怖いとは思いませんでした。
もしかしたら何か奥があるかも、なんて思って探しましたが、特に見つかりませんでしたね。
私、オカルト系研究会に入る程、結構好きだったので、段々と興味を惹かれていきました。
「左端に何か白い物が写っている」
そう投稿されていましたが、そこには一人の小さい女の子が遊んでいて、全く白い物など写っていませんでした。
…しかし、拡大するとその女の子の手の中には、藁人形らしき物が握られていました。
凄く気味が悪い。
名札を見ると、モザイクも掛かっておらず「崎佐野愛励」そう書かれていました。
よく見ると心霊写真は二枚目がありました、そこにも同一人物と、その家族が何かをして遊んでいました。
しかし、それは家の中。先程とはかなり雰囲気が変わりましたね。
でも、小さい女の子。笑っていなかったんです。無表情。
気持ち悪いなって。何か絶対に闇がある。私はそう思いました。
Googleで「崎佐野愛励」そう検索すると、ある記事が出てきました。
内容は、「7歳の女の子が親を殺害した」ということ。珍しい名字だったので同姓同名はほとんどあり得ないと思います。
家族の仲は至って良好だったみたいで、何故殺害したのかは明確にはなっていませんでした。
警察による指紋採取で犯人は……
私が記事を読んでいると、7歳の女の子、つまり「崎佐野愛励」さんは親を殺害した一日後行方不明になっていたみたいです。
遺体、目撃情報も見つかりませんでした。しかし、ただ一枚、彼女の勉強机の上には遺書が残されていました。
『ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいこれでおわりですなのでゆるぢてくださいおねがいします」
京都を拠点にオカルト好きを集め設立された、「京都心霊現象研究会」は、その後、不可解な文体で「※※様」と書かれた御札を机の下から発見したという。
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